令和2年度の事業も、残すところ1ヶ月あまりとなりました。少し早いですが、総括として、コロナ禍の中で実施してきた主な事業内容についてご報告します。

令和2年度は新型コロナウイルスに始まり、収束を期待したものの、残念な結果になりつつある年度となろうとしています。
今回は、プッシュ型事業承継支援高度化事業の令和2年度の総括と新年度からの体制について報告いたします。既に掲載済みの各ブロックコーディネーターの三大トピックス記事も併せてご覧下さい。
平成30年4月から承継コーディネーターを拝命し、親族内事業承継の責任者として各種事業をブロック・コーディネーター、事業承継ネットワーク構成機関の皆さんと一緒に走ってまいりました。
その間、最大のミッションである事業承継診断を通じて、60歳以上の経営者の方々に事業承継への取り組みに早期に気づいていただくことを推進してまいりました。お陰さまで、県内の1万6千社以上の事業承継診断を実施することができました。
数字のうえでは県内の60歳以上の事業所のほとんどを網羅したことにはなっていますが、まだまだすべての事業者に行きわたってないと思いますので、新年度以降も引き続き関係者のご理解を得ながら推進予定です。
この制度が発足して数年が経過したものの、まだどこに相談してよいかわからないという事業者さんも多く、令和2年度は特に支援機関・金融機関職員さん向けの普及推進と経営者と後継者向けの事業承継計画表づくりや相談会を開催し、事業承継支援に努めました。
① 県内のすべての商工会・商工会議所での事業承継支援内容の周知活動
支援者向けのテキストを作成し、17商工会、10商工会議所の経営指導員会議に参加して、説明。特に令和2年4月にスタートした経営者保証解除の制度についても細かい内容まで説明を行いました。167人の参加がありました。
② 県内の金融機関の窓口の方も含めて、「なぜ今、事業承継なのか」というテーマで説明会を実施
約1時間コースで研修を実施。直接窓口で事業者と対応する金融機関の窓口の方々に説明。
豊和銀行本店にてソリューショントレーナー研修、大分県信用保証協会、大分県信用組合の各ブロックで説明(杵築国東ブロック、別府ブロック、中津 ブロック、高田ブロック、久大ブロック、佐伯ブロック、大分中央・南部・東部ブロック、大野ブロック、竹田ブロック)で、合計200人を超える参 加を頂きました。
③ 県内の商工会・商工会 議所のうち12カ所で事業承継計画表づくりワークショップを実施
実際に計画表づくりを体験してもらい、早期取り組みのお手伝いをしました。
④ 具体的な課題を抱えて いる経営者・後継者向けに事業承継相談会を開催
10月に6日間大分市、1月に日田市で開催しました。
⑤ 事業承継支援事例集を作成
百聞は一見に如かずではありませんが、実際に支援して事業承継にたどり着いた12の事業所さんの協力を得て、1月末に事業承継事例集を発刊することができました。それぞれの企業の経営者の方の思い、後継者の思いがひしひしと伝わる事例集と思います。
⑥ ポータルサイトを8月に開設
事業内容、様々な施策のお知らせに加え、コーディネーターのブログも常時更新しました。
令和3年(2021年)4月から法律の改正(産業競争力強化法)により新体制になります。名称は「大分県事業承継・引継ぎ支援センター」です。
大分県では、従来から第三者承継と親族内承継は同じ事務所内で実施しておりましたので、従来と大きな変更はありません(県によっては別事務所で対応していて、ご不便をかけていたようです)。
事業承継のお悩み、解決したい課題、どこから手を付けてよいかわからない?専門家の話を聞きたい等、あらゆるご相談に対応しますので是非、お気軽にお声がけください。